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【介護ロボット:中編】ICTで介護現場が劇的に変わる?!

介護あれこれ

kaigo-robot-2-01通信技術を使ったコミュニケーションであるICTや、あらゆる「モノ」をインターネットで繋げる技術や、繋がっているモノそれ自体を指しているIoTとよく耳にするようになり、最近の一般企業では、ICTとは切っても切れない関係になっているという現状です。しかし、これだけ情報化が進んでも、なかなかICTが浸透していない印象がある業界のうちのひとつが介護現場です。今回は、そんな介護現場で活躍するロボットをいくつかご紹介してまいります。

介護現場は、介護現場の方だけではなく、医師、看護師など様々な職種が関わり合うため、職種の間で通じる共通の言語が少ないことや、介護の現場は昔から「人とのふれあい」を大事にしてきたという経緯からなかなかICT化が進んでいないように感じます。

多忙な上、デスクワークより被介護者と対面して体を動かすことの方が多い現場です。机に座って「事務作業+機械」の使い方を学ぶより、体を動かして実際に現場で仕事をしながら覚えていく方が合理的且つ即戦力へと育っていくといわれているのも分からなくもないですね。

また伝統的に、対人の業界ですのでメールより電話、電話より直接会うことを重要視し、言葉では表せない部分を大事にしているように感じます。そのため、効率化と言ってむやみにICTを導入する事に始めは少なからず抵抗があるのかもしれません。

それは、ロボット=コミュニケーションロボット(pepperなど)というイメージがついてしまっていることがひとつの要因なのかもしれません。

「脱・コールが鳴る→駆けつける」の見守り支援

Pepperのようなコミュニケーションロボットだけが介護現場で活躍するロボットではありません。このような「見守り支援」をするものも介護ロボットなのです。現在は、介護施設向けのものが多いですが、今後在宅向けもどんどん増えていきそうな分野です。

「業界初の予測型見守りシステム「ネオスケア」/NKワークス

ネオスケアは、赤外線を用いた距離センサーによる見守りシステムです。昼夜問わず、ベッド上の被介護者の動きを赤外線でとらえます。そして様々な動作パターンに照らしあわせ、転倒などの異常をいち早く発見できる仕組みとなっています。リアルタイムに測定データが送信されているので、それにより転倒などの予兆動作があった段階で、介護スタッフの持つモバイル端末にアラートと画像を配信することが可能になり、実際無駄な駆けつけがなくなるので、その分負担が減ることが期待できます

。3カ月間かけて実施した実証実験では「被介護者の転倒回数は半減し、介護スタッフの作業時間は3割低減した」という結果が得られました。

ICTで介護ワークフローを変革する「ケアサポートソリューション」/コニカミノルタ

コニカミノルタは、起床や離床に加え、転倒や転落、呼吸による微体動などを検知できるようにした天井設置型のセンサー端末を開発しました。これは近赤外線を使った「動体検知センサー」とマイクロ波を使った「微体動検知センサー」で構成しています。「ケアサポートソリューション」では、起床・離床・微体動異常等のコール発生があった場合に、アクセスポイントを経由して、介護スタッフが持つスマートフォンでも確認できるようになっています。

このおかげで介護スタッフはモバイル端末で入居者の起床や離床、微体動異常などを確認でき、駆けつけの必要性を判断できるようになります。「従来の介護ワークフローは“コールが鳴る、駆けつける” でしたが、今回のシステムでは“入居者の行動を確認する、駆けつける”へ変革できる」とコニカミノルタは発表しています。

どちらも操作は簡単で、複雑すぎず簡単に始められるというのもメリットです。
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少しでも長く自立した生活を

今までは、施設向けのテクノロジー導入の事例をご紹介してきましたが、今度は少し視点を変えて、在宅向けのテクノロジー導入事例をご紹介します。まず、一番高齢者に対して考えるべきことは「少しでも長く自立していること」だと考えます。では早速、高齢者の自立を支援するシステムをみていきましょう。

高齢者向け情報支援ツール「記憶ナビ」/パナソニック

パナソニックは高齢者向け情報支援ツール「記憶ナビ」を開発しました。これは、その日の日付や予定を、スマートフォンなどに「日めくりカレンダー」のような体裁で表示し、高齢者の物忘れの不安を和らげ、日常生活を支援するシステムになっています。家族や施設スタッフなどの間で、高齢者がその日の予定をこなしたかどうかに留まらず薬の飲み忘れ防止などにも応用が利き様々な情報を共有することも可能になります。

今回は、コミュニケーションロボット以外の介護ロボットをご紹介してきました。将来、介護現場にロボットがどんどん普及してきたら、介護現場のスタッフ負担が軽減されるのではないでしょうか。まだ、ロボットの価格が高価であること、ロボットのオペレーションをしっかりできるスタッフが少ないことなどが原因でなかなか普及まで至っていない現状です。

これから、ロボット開発企業側は手ごろな価格まで落としていくことを、介護現場はロボットをオペレーションするための人材育成を進めていくことが必要になってくると思います。そんな現状を介護現場で働いている方はすでにご存じかもしれませんが、これからの時代、在宅での介護の割合が増えていく社会にむけて様々な世代の人に知っていただければ幸いです。
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