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介護うつになりそうだと思ったら…

介護あれこれ

介護うつ対処法
責任感が強いことも、真面目に努力することも、とても素晴らしいことです。

ところが、そんな頑張り屋さんほどかかりやすいのが「うつ病」。超高齢化社会による介護が必要な高齢者の増加で、介護をしている人がうつにかかってしまう「介護うつ」が増えています。

最近、「なんだか倦怠感がひどい」「やる気が出ない」「気分が落ち込みやすい」などの症状が出ていませんか? それは介護うつのサインかもしれません。心当たりがあれば、早めに専門家に相談しましょう。

介護によるストレスの実態

厚生労働省の「平成25年国民生活基礎調査の概況」において、支援や介護が必要な人(以下、要支援者、要介護者と呼びます)と同居して介護をしている人(以下、介護者と呼びます)について行った調査によれば、介護者で「介護に関して悩みやストレスがある」と答えた人の割合は69.4%にも及んでいます。

つまり、7割もの人が、介護を続けるうえで何らかの悩みを抱えているのです。悩みやストレスの原因は、「家族の病気や介護」と答えた人が男性72.6%、女性78.3%と最も多く、続いて「自分の病気や介護」(男性26.7%、女性28.8%)となっています。
介護うつ

介護うつになりやすい人

一般的なうつにかかりやすい人の特徴とも共通しますが、以下のような人は介護うつにかかりやすくなります。

  • 責任感が強く、真面目
  • 徹底的にこだわるタイプ(完璧主義)
  • 罪悪感を覚えやすい

もし、心当たりがあれば「自分はうつになりやすいタイプかも」と心にとどめておいてください。こうした性格であるということは、働き者で信頼できるということですから、素晴らしい長所なのです。しかし反面、頑張りすぎて一人で悩んでしまいやすい性格でもあります。どうか、気負いすぎないで、リラックスを心がけてくださいね。

先ほどの調査では、このようなデータもありました。要支援者や要介護者のいる世帯で、介護サービスを利用していない人にその理由を聞いたところ、「家族介護で何とかやっていける」が最も多く、要支援者のいる世帯で44.5%、要介護者のいる世帯で47.1%となっています。

本当に無理のない範囲で介護ができていればいいのですが、本音では家族だけで介護をするのは辛いのに

「親の介護は家族でやるべきことだ(責任感)」

「愛する親だからこそ自分たちだけですべての面倒をみたい(完璧主義)」

「親の介護を他人に任せると、親を大切にしていないようで気が引ける(罪悪感)」

などと抱え込んでしまい、無理をして介護を続けてしまうことがあります。そのような場合、介護うつになる危険性が高まってしまいます。
介護うつの症状

介護うつの症状

主に、心の症状と体の症状とがあります。

【心の症状】

  • 億劫になる
    毎日の介護が億劫になるのは、健康な人でもあることです。しかし、長い間億劫な気持ちが続き、さらに介護だけでなく家事や仕事など、日常生活全般が億劫になった場合、うつの可能性があります。
  • 憂うつ感
    特に朝、気分が落ち込んだり、悲しい気持ちになったり、将来に何の希望も持てなくなることがあります。
    今までやっていた趣味や気晴らしをしても心が晴れません。
  • 不安感
    焦燥感や不安感で胸がいっぱいになり、じっとしていられなくなります。
  • 思考力の低下
    集中力が低下して、いつもできていることができなくなったり、些細な決断ができなくなったり、注意力が散漫になったり、人の話がすぐに理解できなくなったりなどの症状が現れます。

【体の症状】

  • 眠れなくなる
    中々寝付けなかったり、眠りが浅くなったり、寝た気がしなかったりなどの症状が現れることがあります。
  • 食欲の低下
    食べ物がおいしく感じなくなります。逆に、過食気味になる人もいます。
  • 疲労感、倦怠感
    体がだるくなり、疲れがひどく、取れにくくなります。
  • そのほか
    このような症状の他にも、さまざまな身体症状があらわれることがあります。心の症状とともに、体の症状が現れたら、うつの可能性が高まります。

こちらの「うつの症状を自己チェック」で、現在の症状をチェックしてみることをおススメします。

介護うつになりそうだと思ったら…

介護うつになりそう

自分のストレスや悩みを受け止める

「世の中にはもっと辛い思いをしている人もいる」

「もっと頑張れるはずだ」

などと、自分に檄を飛ばしたりしないで、「ああ、自分は今苦しんでいるんだな…」「疲れているんだな」と、自分の感じたままをうけとめてあげてください。家族ももちろんですが、ご自身も大切にしてあげてください。

時には介護から離れる

専門家や介護サービスに頼ることは、甘えでも無責任でもありません。家族が時々リフレッシュして、明るい笑顔でいるほうが、要介助者や要介護者にとっても良い影響をもたらします。また、介護サービスを利用することで、知らない人や同じくらいの歳の人、若い介護実習生など、さまざまな人とふれあうことができ、要介助者や要介護者にも刺激になります。

相談をする

一人や家族だけで抱え込まず、地方自治体や国の相談窓口に相談してみてください。全市区町村の介護相談・申請窓口を探せる「介護の相談窓口 – 安心介護」というサイトもあります。

仲間を探す

本やインターネットで、介護やうつに関する情報を集めるとともに、自分と似たような人の体験談がないか探してみましょう。仲間がいれば、孤独感が薄まり、SNSなどであれば、同じ悩みをもつ者同士で交流することもできます。

まとめ

介護をしていて荷が重いと思ったら、一人で背負いこまずに、社会制度や相談窓口、コミュニティの力を借りて、自分も家族も健やかでいられる人生を目指しましょう。それでも「うつにかかってしまったかな?」と思ったら、早めに病院を訪れてください。
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