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高齢者がいつまでも自立して生きていくための支援とは?

介護あれこれ

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超高齢社会を目前にしている日本。総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が過去最高になり、国内における80歳以上の高齢者が一千万人を超えて、ますます高齢化に拍車がかかっている現状です。そんな世の中でこれからポイントになってくるのが「自立」です。なるべく長く自立した生活を送るために、介護では何をしていくべきか、予防医療的には何をしていく必要がありそうなのか、についてご紹介してまいります。

超高齢社会にむけて介護がめざすのは「自立」

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まずは、「自立」に対する関心が高くなってきた要因についてご紹介します。

大きな理由としては、ライフサイクルの変化が一因になっていると考えられ、人生50年時代から80年時代へと一人一人が生きていく平均寿命が変化してきたことがあります。

これは、“高齢者”として生きる時間が長くなったことで、いかにして「生きがい」を持って過ごすかを考えるようになったことが大きいと筆者は考えています。

「自立」とはいったい何か。

車いすと階段の写真

「自立」というのはもともと「働いて経済的に自活すること」を指していました。そのため、自立支援というのは生活が困難な人に対して経済的援助をすることの認識をされることの方が多いようです。しかし、1960年代後半、アメリカを中心に展開された「身体障がいのある人に対する自立生活運動」は少し違ったものでした。どのように違ったかというと、経済活動だけにとどまらず、生活における自己決定、自己選択を通じてクオリティオブライフを高めていくことを「自立」ととらえたという点です。

その後、高齢者にもこのような観点で「自立」を捉えていかなければならないという考えが広まっていき、社会的、身体的、精神的自立が「自立」の意味となりました。現在の考えで「自立」は、子どもの自立、障がい者の自立、高齢者の自立の3つに分類されます。

今回は、その中でも「高齢者の自立」についてフォーカスしてご紹介します。

高齢者の自立を考えた場合の特徴は、いままで社会的、身体的、精神的自立の人生を送ってきた方々が身体的自立だけを徐々に失い要介護となっていくことが大きいです。そのため、多くの高齢者は精神的自立や社会的自立を追い求めるのではなく、身体的自立のみを少しだけ自立度を高めることができれば「自立」した生活が取り戻せると考えられています。

自立支援とは

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高齢者の自立支援においてキーワードが3つあります。

ADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)、IADL(手段的日常生活動作能力)の3つです。

要支援・要介護が必要となる基準は、このADL、IADLが基準のひとつになっています。ADLは日常生活を営む上で、普通におこなっている行為、行動のことです。具体的には食事や排泄、整容、移動、入浴等の基本的な行動のことです。

IADLは、手段的日常生活動作というもので、日常生活を送る上で必要な動作のうち、ADLより複雑で高次な動作のことを言います。具体的に言うと、掃除・洗濯・料理などの家事、買い物、金銭管理、服薬管理、外出等の行動のことで、最近では趣味のための活動も含みます。

ADLは介護を考える上で重要な概念・指標であり、一般的にはADLが自立しているということ=介護を必要としない状態であると考えることができます。

そのため、ADLやIADLを1段階回復させてあげることができれば自立度が高まっていくといえます。介護現場で自立支援を行う時はADLやIADLの向上に助けになるという点をしっかり意識していることが多いです。

自立支援のための取り組み

自立支援のための取り組みはいくつかあります。リハビリなど機能そのものを回復させることもその一つです。また、ADLの機能回復に取り組むことと平行にしながらもロボットの手を借りながら自立した生活を送ることだって可能です。こうすることで精神的自立を保つことができるとも言われています。

たとえば、排泄支援。これは、いつまでも自分でしたいADLのひとつだと思います。誰しも、排泄を他人に支援してもらうのには抵抗があります。では、排泄が自立してできなくなる理由はなんでしょうか。トイレに移動できなくなる、体の可動域が狭くなりふき取りが困難になる等様々あると思います。そんな時にサポートしてくれるのが「ロボット」です。

こちらは、株式会社岡田製作所株式会社の完全ハンズフリー排泄支援ロボットです。

http://robot-benza.com/

ふき取りアームが出てきてふき取りを支援してくれます。便座に座ることができれば一人で排泄ができます。たったこれだけですが、高齢者の方々の自立感(精神的自立)はだいぶ向上することが予想されます。これが最適解であるとは言いませんが、これも解の一つなのではないでしょうか。

まとめ

今回は、高齢者の自立支援についてご紹介してきました。いかがでしたか?

平均寿命が長くなり高齢者として生きる時間が長くなった今、いつまでも若いころのように介護がいらない生活を続けていきたいと誰しもが考える事だと思います。しかし、身体の機能の衰えは加齢によりしかたないというのも現実です。そんな時こそ介護現場で働く方々の力を借りてリハビリやレクリエーションで身体的自立回復を支援することと平行し、ロボットや機械の手を借りて「精神的自立」をサポートしていくことが必要なのかもしれませんね。

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