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職場理解を育てて離職を防ぐ、介護離職防止支援助成金の活用術

LIFE

「介護離職防止支援助成金」とは、企業に対して支払われる、介護離職を防止するための助成金です。家族の介護がネックになって、長く働いている社員が突然やめてしまう介護離職は、会社にとっても大きな痛手。助成金制度を活用して、さまざまな事情をかかえる社員がそれぞれに活躍できる職場環境づくりをしていきましょう。

介護離職防止支援助成金の概要

介護離職防止支援助成金とは、仕事と家庭の両立を支援するために、国が行なっている「両立支援等助成金」という取り組みのなかのひとつ。

介護離職防止のほかにも、男性労働者の育児休業取得を促す「出生時両立支援コース」や、育児休業と職場復帰が円滑にできるようにする「育児休業等支援コース」、女性が活躍できる職場環境を推進する「女性活躍加速化コース」などがあります。

2016年10月に新設された助成金で、大企業よりも中小企業に手厚い助成金が設定されています。ただ申請してお金をもらうというものではなく、社内アンケートをとったり介護支援プランを作成することなどが盛り込まれているので、社内に介護に関する知識が育つところもポイントです。

支給を受けるための4つのステップ

介護離職防止支援助成金の支給を受けるためには、大きく4つのステップがあります。

  • 職場環境を整える
  • 社内の人に知ってもらう
  • 介護支援プランをつくる
  • プランに沿って実行する

ファーストステップとして取り組むことは、まず職場環境を整えること。

規定の様式(厚生労働省のホームページからダウンロードできますに基づいて社内アンケートを行います。介護休業に関する制度に基づいて、就業規則を整備したり、担当者による社員研修、介護に直面した社員が相談できる窓口を設置することなどが盛り込まれています。

次に、介護問題への取り組みについて、社内に周知することが求められます。

社内報などに介護休業に関する就業規則を掲載し、誰でも平等に利用できる制度として社内全体に周知することで、社員が介護に直面したとき制度を利用しやすくなります。

3つめのステップからはいよいよ実践です。実際に介護に直面している社員と面談を行ない、その人に合わせた介護支援プランを作ります。どうしていいか分からない事業主さんは、無料で介護プランナーによる訪問支援を受けることもできます。

(お問い合わせ先)
http://ikuji-kaigo.com/kaigo.html


4つめのステップは、実際にプランに基づいて、介護休業・介護制度を利用してもらうこと。制度を利用した後は、今後の働き方などについてフォロー面談を実施します。ここまでで、助成金支給に必要な一連の流れが完了です。

もらえる金額がアップする可能性も!

労働者が介護休業を取得した場合、中小企業なら1回57万円(※72万円)、中小企業以外なら38万円(※48万円)の助成金が、1事業主につき2回まで受けとれます。(無期契約労働者、有期契約労働者各1回)

また労働者が介護制度を取得した場合には、中小企業なら1回28.5万円(※36万円)、中小企業以外なら19万円(※24万円)の助成金が、1事業主につき2回まで受けとれます。(無期契約労働者、有期契約労働者各1回)

さらに知っておきたいのは、生産性要件のこと。労働生産性を向上させたと認められると、助成金の割増が適用されます(※)。

最大で144万円の助成が受けられるかもしれない介護離職防止支援助成金、該当する事業主さんはぜひ検討していただきたいと思います。

(※生産性要件について詳しくは厚生労働省のホームページをご参照ください)

注意することとして、面談を行なうときは、手続き上必要になることがあるので、面談結果を記録しておくことを忘れないように。また、支給の申請期間に期限があることにも注意が必要です。介護休業や介護制度の利用を終えた後、復帰1ヵ月の継続雇用期間を過ぎてから、2ヵ月の間が支給申請期間となっています。

助成金の詳細や支給申請手続きについては、最寄りの都道府県労働局雇用環境・均等部(室)にお問い合わせください。

介護を理由に退職する人をなくそう!

この支援制度のよいところは、アンケートや就業規則、面談などが要件として盛り込まれているため、会社のなかに介護に関する知識を育てることができる点ではないでしょうか。

実際に介護離職に踏み切る人たちの多くは、会社に休業制度や短時間勤務制度があっても、それらを利用することなく辞めています。理由として多いのが、「休みがとりづらい」「会社に迷惑をかけられない」といった声。

介護を特定の人の問題としてとらえるのではなく、みんなの問題としてとらえ、全員に同じレベルの知識をもってもらうことで、職場全体の理解を深めることができます。介護者が一人で悩み退職を決めてしまう前に、このような制度を上手に利用して、会社にとって重要な人材を失うことを防いでいきたいですね。

企業で介護離職防止に役立つセミナーを開催いたします。

【仕事と介護の両立を考える特集】
vol.1 統計結果でよく分かる!介護離職のウソ・ホント
vol.2 職場理解を育てて離職を防ぐ、介護離職防止支援助成金の活用術
vol.3 介護離職、ブログや体験談から分かる本当の姿とは?

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