介護士の結婚事情〜幸せになるために知っておきたいこと〜

お悩み

介護の仕事はやりがいもあり、自分に向いていると思うけれど、「結婚」となるとやっていけるのかちょっと不安・・・そう考える介護士の方は多いようです。実際のところはどうなのでしょうか?

今回は、巷でちらほら耳にする「介護職は結婚できない」といううわさについて、その真偽を調査。介護士の皆さんが充実した仕事をしながら幸せな家庭も築いていくために、知っておきたい結婚事情についてご紹介します。

正社員と非正規社員で大きく異なる結婚率


まずは統計で明らかにされた数字から、客観的に見ていきましょう。

介護職に限らず全体の統計ですが、「正規雇用」と、パート・アルバイト・派遣などの「非正規雇用」との間には、既婚率に大きな差が。

20代〜30代の男性で正規雇用の場合は27.2%の人が結婚しているのに対して、非正規雇用の場合は6.7%。およそ1/4以下にまで激減してしまいます。

パートやアルバイトの場合、収入が安定しておらず、結婚に不安を持つのは普通の感覚かと思いますが、派遣社員も安定と将来性の観点から同様の結果に。

派遣という働き方の場合、今の職場や待遇が気に入っていてずっと働き続けたいと思っていても、職場の体制が変わって人員を整理する必要が出たなど、何か変化が起こったときには立場が弱くなります。

また、基本的に昇進などがないため、収入が増える期待もあまりできないことから、将来的に家を購入したり、子どもを持ったりなどして支出が増えることに対しても不安がありそう。

派遣には派遣の良さがあるのですが、結婚に関してはやはりマイナスポイントが多い印象に・・・。派遣で介護職をしている場合、結婚を考えはじめたらまず、正規雇用を目指すところから始めてみるのが良さそうです。派遣から始めて双方の合意が得られたら正職員に移行する契約派遣というカタチもあるので、登録している派遣会社に相談してみましょう

(出典:国土交通省「平成24年度 国土交通白書」

結婚観を左右する「年収300万」の壁


雇用形態と併せて気になる調査結果として、年収の問題があります。20代〜30代男性の場合、年収が200万〜300万円では既婚率は14.6%。300万円〜400万円になると既婚率は26.0%となり、約1.8倍に急増しています。

つまり、おおよそ年収300万円が結婚への大きな分かれ道。年収がこの金額を超えると、経済的な不安も軽減され、結婚に踏み切るカップルも多いようです。

(出典:国土交通省「平成24年度 国土交通白書」
では介護職の平均年収はどうなっているかというと、福祉施設で働いている介護員の平均年収は39.5歳で309万円とのこと。(厚生労働省:平成26年度賃金構造基本統計調査より)

20代や30代前半の介護士の場合、年収が300万円を切ることも多いため、結婚に躊躇することがあるかもしれません。

ただ、介護職では持っている資格に応じて、年収にも大きな開きがあります。

無資格の場合は給与水準も低めですが、入門資格である「介護職員初任者研修」を取得していると平均年収で15万円程度がプラスに。さらに上級資格である「介護福祉士」や「ケアマネージャー」の資格を持っている場合は、平均年収がぐっとアップし、300万円を大きく上回ることも多くなります。これなら結婚に対してもずいぶん前向きになれるのではないでしょうか。

また、介護業界の人材需要は今後増す一方なので、将来的に職がなくなる心配はしなくても良いでしょう。「○歳までに○○の資格をとる」といった具体的な目標を掲げれば、比較的しっかりと将来の自分の姿や収入の見通しが立てられ、結婚への道筋も計画的に進めることができそうです。

参考ページ:介護業界の地域別平均年収について

夫婦共働きならではの幸せ


とはいえ、全職種のなかで介護職の給与は決して高い水準ではありません。政府調査などで公開される介護職の平均給与額などは、上で紹介した金額も含め、賞与や残業手当、夜勤手当などをすべて合算した額面の金額。手取りにするとかなり少なく感じるものです。

その点ダブルインカムであれば、ひとりの給与額が少なめであっても総収入は増え、収入面でのハードルは低くなります。

最近では男女共に結婚に対する意識が大きく変わりつつあります。結婚すれば女性は仕事を辞めて家庭に入るという固定概念は、もう過去のもの。男性であれ女性であれ、生涯やりがいをもって仕事をすることは、充実した人生を送るために欠かせないと考える人が増えています。

特に女性は今、経済的に自立しており、働くことをいとわない、むしろ結婚後も働き続けたいと望む人が増加中。

お互いの仕事に敬意を持ちながら、家事や育児などシェアできる部分はシェアして、足りないところを互いに補い合いながら暮らす・・・これからの夫婦のカタチとして、こんな価値観を共有できる人となら、幸せな結婚ができるのではないでしょうか。

お金よりも大切なのは人柄


幸せはお金で買える、という人がいます。これは半分本当、半分うそです。

最低限のお金がなくては生活できず、とても幸せに暮らすことはできません。しかし、お金さえあれば必ず幸せかというとそうでもない――それが真実。
自分が「この人となら」と強く思える相手であれば、お金の問題は2人で協力して乗り越えられることが多いでしょう。

結婚を機に男性介護士が介護職を「寿退職」し、別の業界に転職するという話もときどき聞きます。

しかし、介護が好きでやりがいを感じており、将来の目標もあるのであれば、安易な転職は少し待って。結婚のために、ムリに自分に合わない仕事ややりがいを感じられない仕事を選んでしまうと、後々のトラブルや悩みの種になることも。

あなたが介護職という仕事に誇りを持ち、一生懸命取り組んでいるなら、結婚をためらう理由はありません。そのことを理解し尊重してくれるパートナーと、ぜひ自信をもって人生を歩んでいってほしいと思います。

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