福祉ネイリストは介護現場に笑顔を増やす注目資格

資格・制度


指先をネイルで彩る、それだけで、ぱっと華やぐ気持ちを感じる方も多いことでしょう。

ご自分でプロ並みのネイルができる方も増えていますが、それでもネイルサロンに行かれる人も多いのは、仕上がりの美しさばかりが目的ではないようです。

サロンでの、手と手を触れあって顔を見ながら話をする、ネイリストとの心和むひとときも大きな魅力。

そんなネイルサロンの華やぎと安らぎを、介護施設にお届けできる資格が「福祉ネイリスト」なのです。

介護職経験がある方もない方も、ネイルを通して介護現場での笑顔に触れられる仕事です。

これからますます注目されていく資格、「福祉ネイリスト」について、資格取得の方法や将来性、活躍の場をまとめてみましたので参考にしてください。

福祉ネイリストってどんな資格?

福祉ネイリストは、施設や自宅など、お客様のいらっしゃる場所を訪問し、ネイルを施したりハンドマッサージを行ったりするのが仕事。

お客様は、高齢者や障害者はもちろん、自宅療養中の方、移動が困難な方など、ネイルサロンに行くのが難しい方すべてが対象となります。

高齢者には、認知症ケア技術「ユマニチュード」や「回想法」を交えながら、爪のケアやハンドマッサージ、ネイルを施していきます。

施術中は利用者様の表情に気を配りつつ、笑顔で声かけをして安心してもらうことも大切。

ネイルと聞くと自分には関係ないと思われる男性も多いのですが、高齢者のためのハンドマッサージや爪のケアは男性にも好評。福祉ネイリストはお客様の男女を問わず、関わることができるのです。

施術後には「ありがとう」といっていただけ、次回の訪問を楽しみにお待ちいただけることが、大きなやりがいです。

また、施設の入居者同士がお互いにネイルを見せ合って会話が広がる、そんなコミュニケーションづくりにも役立つ資格です。

福祉ネイリスト資格の取得方法


福祉ネイリストの普及・養成と資格認定を行っている協会の認定校で、指定されたカリキュラムの受講と試験、実地研修を経て、資格を取得できます。

ネイルの経験や資格がなくても受講が可能。すでにネイリスト資格を保有していると、カリキュラムの一部が免除されます

福祉ネイリスト資格取得の流れ

ネイリスト資格を保有していない場合の資格取得の流れ

(1)協会の認定校で、7日間21時間の講習と実技を修了

(2)卒業試験に合格

(3)実地研修(1日約3時間)

(4)認定書発行

ネイリスト資格を保有している場合の資格取得の流れ

JNA(日本ネイリスト検定試験センター)2級以上の資格があれば、実技の一部が免除され、2日間10時間の講習と1日約3時間の実地研修となります。

(1)協会の認定校で、2日間10時間の講習を修了

(2)卒業試験に合格

(3)実地研修(1日約3時間)

(4)認定書発行

>お問い合わせ:一般社団法人シニアチャレンジッドメンタルビューティー協会(SMBA)
受講希望の方は、認定校に通学可能かどうかをご確認ください。

※この他に介護施設や障害者施設などに訪問理容美容サービスを行っている会社が、訪問福祉ネイリスト養成セミナーを行っている場合もあります。カリキュラムや費用については、各サイトで最新情報をご確認ください。

資格の活かし方


福祉ネイリストの資格は、あなたの就業状況や働き方の希望にあわせて技能が活かせます。

もしあなたがすでに介護職として高齢者施設で働いているなら、施設のレクリエーションで、利用者の方にハンドマッサージやネイルをすることができます。

これから介護職に就こうとしているなら、求人応募の際に、現場で役立つ資格として履歴書や面接でアピールできるでしょう。

家庭との両立を優先して、空いた時間に働きたい場合には、次の2つの方法があります。

自分で営業活動する

介護・福祉関係の施設にコンタクトを取って営業活動し、直接仕事をいただく方法。双方の都合に合わせた日を訪問日に設定できるのがメリットです。

ただし、あなた個人と施設との契約になりますので、サービス内容や料金設定、万が一病気などで予定日に訪問できなくなった場合の対処の仕方などは、あらかじめきちんと取り決めておきましょう。

認定校に仕事の紹介を依頼する

営業活動はちょっと不安、という場合は、認定校に仕事の紹介を相談することができます。

予定されていた訪問日に突然行けなくなった場合に、別の福祉ネイリストの代行でカバーするといった調整も、認定校や協会が助力してくれることがあるようです。

介護職経験者にも、未経験者にもメリットがあります


現在すでに介護職として働いていらっしゃる方も、さまざまな事情で今の働き方が続けられなくなる可能性があります。

体力の衰えや病気でブランクができてしまうこともあり得ますし、特に女性の場合、出産や育児、家族の転勤などの事情に左右されることも。

状況が変化してしまっても、福祉ネイリスト資格を取得しておけば今とは違う形で介護・福祉に携われる可能性が得られます。

介護の経験や知識がありながらネイルもできる人は、まださほど多くはありません。福祉ネイリストの需要が増えたときに、すぐに応じられることでしょう。

介護職が未経験で、資格もまだないという方も、もしネイルが好きで得意なら、介護職への最初の足掛かりとしてチャレンジしやすい資格です。

介護を必要とされる方のケアの基本や施設でのマナーも、福祉ネイリストの資格を取る際に学べますので、介護職へのハードルが一段低く感じられるようになるのではないでしょうか。

現在はまだ、福祉ネイリストの仕事だけで生活を成り立たせるのは難しいのが実情ですが、団塊の世代が75歳以上になる2025年の超高齢化社会に向けて、じゅうぶん将来性がある資格。

興味のある方は取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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