高齢者のレクリエーションお勧めネタ&アイデア「4月」

使えるハウツー


介護職に携わる人のお悩みのひとつが、レクリエーションのネタ探しです。

介護においてレクリエーションが大切だということは分かっていても、何度もやっていると次第に新鮮味がなくなってしまうことも。また、老人ホームや介護施設で利用者の方と毎日のように顔を会わせていると、ちょっと場を和ませる話をしたくても、話題に困ることもあります。

そんなときに活用したいのが季節の風物詩や年中行事といったネタ。

このコラムでは、年齢や性別問わず話題やレクリエーションのネタに応用できる、旬や季節の雑学をご紹介していきます。今回は特に4月の時期にぴったりの話題やレクネタ&アイデアをお届け。

「へえ~そうなんだ!」と思ったことがあったら、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。利用者の方との会話やレクネタで困ったとき、きっと役に立ってくれますよ♪

4月ってどんな月?

4月は旧名「卯月(うづき)」。

年度の始まりということで、身内の新入学や新入社など、身の回りでもフレッシュな話題が多いのではないでしょうか?

この時期は、新生活にまつわる自分の経験や失敗談などを会話の種にして、利用者の方のお話を引き出すようにすると、スムーズに会話が広がりそうです。

ちなみに新入学と言えばランドセルですが、子供がランドセルを背負って学校に通うのは日本だけ。ところが最近は、海外セレブが使っている写真がきっかけとなり、ファッションとして海外で大人気なのだそうです。

日本人から見るとかなり違和感がありますが、確かに丈夫で収納力もあり、形も可愛らしいので、人気が出るのもうなずけますね。

4月の代表的なお花としては、何と言っても桜。

桜の花言葉は「心の美しさ」なのだそうです。まだ冷たさの残る春風に吹かれながら力強く花を咲かせる桜は、嘘のつけない真っ正直な方や、汚れのない澄んだ心の持ち主にぴったりのお花です。

他によつ葉のクローバーやチューリップ、水仙やパンジー、ヒヤシンスなども春らしい季節感を出すのにピッタリ。施設内のデコレーションや、折り紙や壁画のモチーフにするのも華やかでオススメです。

レクリエーションのネタになる4月の記念日

4月1日:エイプリルフール

フランスではエイプリルフールを「Poisson d’avril=ポワソン・ダブリル(4月の魚)」といい、子供たちが紙に書いた魚の絵を人の背中にこっそり張り付けるいたずらをするのだとか。

なぜ魚なのかというと、ちょうどこの時期にサバがよく釣れるからと言われています。この日は魚の形のパイやチョコレートを食べて楽しむのだそう。

ヨーロッパの風習にあやかって、おやつやゲーム形式のレクリエーションに魚モチーフを取入れてみても良いですね。

4月4日:あんぱんの日・どら焼きの日


明治8年4月4日、明治天皇がお花見をするときのお茶菓子として、銀座木村屋が「あんぱん」を献上することになりました。そこで、奈良の吉野山から八重桜の花びらの塩漬けを取り寄せてあんぱんに埋め込んだところ、両陛下に大変気に入られ、お褒めの言葉をいただいたのだそう。

庶民的なイメージのあんぱんですが、皇族のお花見に添えられた高貴なお菓子だったとは意外ですね。

また、4月4日はどら焼きの日でもあります。桃の節句と端午の節句に挟まれたこの日は、カステラとカステラに挟まれたあんこをイメージさせるとして、鳥取県の丸京製菓が制定しました。

どら焼きはホットケーキミックスやホットプレートを利用すると意外と簡単に焼くことができ、なかに挟むものもあんこ以外にいろいろ工夫できます。いくつか用意してお好みで選んでもらえばワイワイガヤガヤとみんなで楽しめ、おやつレクにおすすめのお菓子です。

4月5日頃:清明(せいめい)(二十四節気)

「清浄明潔」の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味。花や草木、虫や動物などすべての命が春の息吹を謳歌する頃と言われています。

ホームで生活していると、どうしても生活が単調になり、季節感が薄れがち。天気の良い日にはぜひ施設の外に出て、お花見やお散歩、軽い体操など、外の空気を吸うイベントを企画したいですね。

4月8日:忠犬ハチ公の日

亡くなった主人を待ち続ける姿が人々の心を打った忠犬ハチ公。映画化もされ、日本人なら誰もが知っているお話です。

ハチの命日は3月8日なのですが、ハチの銅像が昭和9年の4月8日に建てられたことにちなんで、この日に制定されました。

言葉は通じなくても、動物たちが一生懸命に伝えてくれるメッセージには、心がジンと温まります。この日はペットや動物にまつわる思い出をきっかけに、それぞれのお話で盛り上がってみるのもいいですね。

介護レク特集 vol.5 回想レクリエーションのやり方を教えて!

4月14日:オレンジデー


バレンタインデー、ホワイトデーに続く4月14日は、愛し合う2人が愛を確かめ合う「オレンジデー」。ヨーロッパで愛と豊穣のシンボルとされるオレンジにちなみ、オレンジやオレンジ色のプレゼントを交換するのだそうです。

オレンジに関連して、ゼリーなどのおやつにして季節感を楽しんでも良いですし、オレンジのアロマオイルを使ったレクリエーションも良いアイデア。ディフューザーで香りを拡散させたり、オイルマッサージに取り入れたりなど、意外に簡単に楽しむことができます。

オレンジの香りにはリフレッシュやリラックス効果があり、不安や緊張、ストレス、うつ状態を改善したり、気分を前向きにしたりする効果が期待できます。

ホッとくつろいで安眠を誘う効果もあるので、眠れない・眠りが浅い高齢者にもおすすめ。

オレンジの精油には2種類あり、スイートオレンジは甘い香り、ビターオレンジは香りにやや苦みがあります。香りには好き嫌いがあるので、自分が心地よいと感じる方を選んでもらうと良いでしょう。

注意点は、高濃度だと肌に刺激があるためきちんと希釈することと、光毒性があるので塗布直後に日光に当たらないこと。

これらを守れば、アロマは利用者にとっても、施設職員にとっても、リラックス効果の高いレクリエーションになります。

4月18日:よい歯の日

「418(よいは)」の語呂合わせから、4月18日は「よい歯の日」。

高齢者の健康を守るには、口腔内を清潔に保つことがとても重要です。

正しい歯の磨き方や入れ歯のケアのやり方、口腔内の状態が全身にどんな影響を与えるかなど、知っているつもりで知らないことがたくさんあります。

ゲーム性はありませんが、この機会をとらえて職員、利用者問わず、口腔ケアへの理解をあらためて深めるのも良いでしょう。

歯科衛生士さんにお願いするなど、外部から講師を招いてレクチャーしてもらえばさらに勉強になり、今後の介護ケアにも良い影響がありそうですね。

4月20日頃:穀雨(こくう)(二十四節気)

春の柔らかな雨に農作物がうるおうという意味。この時期に農作物の種をまくと、雨に恵まれ、よく成長するといわれています。

4月〜5月は、ちょうどトマトやキュウリ、なすやさやいんげんなど、夏野菜の植え付け時期。庭仕事は認知症にも良い効果があると言われていますから、施設内でも庭やプランターを利用して育ててみるのもおすすめです。

4月26日:よい風呂の日

426(よいふろ)の語呂合わせから、4月26日は「よい風呂の日」。

お風呂に関連するレクリエーションとして、市販の石けん素地を使って手作り石けんを作ってみるのはいかがでしょうか?

石けん素地にお湯とお好みの色の食紅やアロマオイルを加えてよくこね、クッキー型などを利用して好きな形に成型するだけ。飾りにハーブティーを埋め込むなどして、自分だけのオリジナル石けんを手軽に作ることができます。

乾燥期間として2週間〜1ヵ月程度が必要ですが、作業自体の時間は30分もかかりません。石けん素地を使う方法はやけどの心配がなく、後片付けがラクなのも魅力。

こねる作業で手の感覚を刺激し、手や腕、全身の力を使うためよい運動になります。

出来上がったらラッピングして、好きな人にプレゼントするのも良いですね。

このほかにもオリジナルの入浴剤や、手浴、足浴などいろいろなアイデアで、よい風呂の日を楽しんでみてください。

4月の高齢者向けレクリエーション企画のポイント


寒さもゆるみ本格的な春が始まる4月は、施設の外で過ごすのも気持ち良い季節です。天候や体調に合わせて、屋外でのレクリエーションも企画してみると良いでしょう。

特に、園芸やガーデニングなど自然とふれあうレクリエーションは、適度に身体を動かしながら、季節の移ろいを感じることができます。

視覚や嗅覚、触覚といった五感を刺激することで、高齢者の脳を活性化して認知機能にも良い影響があると言われていますので、ぜひ積極的に取り入れてみると良いでしょう。

【高齢者のレクリエーションお勧めネタ&アイデア】

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