認知症高齢者との接し方、トラブル別対応のポイント5つ

使えるハウツー


脳の障害によって記憶力や判断力が低下してしまう認知症。その影響の出方は人それぞれ違います。

老人ホームにいるのに「家に帰る」という帰宅願望や徘徊、職員に対する暴力行為や性的言動など・・・。介護職員なら、困った場面に出くわすこともあるはず。そのため「認知症の進んだ方への接し方は難しい」と感じている介護職の人は多いかもしれません。

例にあげたトラブルは、認知症の「周辺症状(BPSD)」と呼ばれるもの。これらは周囲の「接し方」によって、症状を軽くすることができるといわれます。

認知症高齢者に穏やかに過ごしてもらうには、その心に寄り添う接し方を知ることが欠かせません。本人の不安や焦りに気づき、少しでも安心してもらえる接し方を学んでいきましょう。

認知症の人への接し方の基本


認知症の人は、以前できていたのにできなくなることや、思い出せないことが増えてきます。そのことが受け入れられず、精神的に不安定になり、急にふさぎ込んだり、怒りっぽくなり、周囲とトラブルを起こすことも。「自分の居場所がない感じ」を持っていることを前提に接しましょう。

接し方の基本ポイントは4つ。

1.本人の話をよく聞く

自分を受け入れてもらえたという実感を持ってもらうことが大切です。言葉でうまく表現できないこともあるので、何が言いたいのか、本人の気持ちを考えながら耳を傾けましょう。

小さくうなずきながら、「そうなんですね」「大変でしたね」と相づちをうつことや、視線を合わせるようにすることも大切。

2.話しかけるときは明るく、ゆっくりとした口調で

話しかけるときの基本は、本人の耳元で、大きな声でゆっくりと語りかけること。そして笑顔で接すること。

熱心に伝えようとするあまり、高圧的な言葉や態度になってしまうと、「怖い、嫌い」などのマイナス感情だけが残ってしまい、その後の信頼関係を築くことが難しくなってしまいます。

3.間違いを否定しない、本人のペースに合わせる

本人が不安や焦りを抱かずにものごとを進められることが重要です。

間違ったことを話しても、否定せずに受け入れましょう。そのためには嘘も方便で、「ああ、そうでしたね」とその場を収める返事をして、感情を刺激しないようにすることも、ときには必要です。また、動作が遅くても急かさず、本人のペースを尊重しましょう。

4.プライドを傷つけない、尊厳を守る

認知症が進み記憶力が低下しても、羞恥心やプライドは変わらないと言われています。

子供扱いや、無視、叱るなど、プライドを傷つけるようなことはしないのが大原則です。うなずいて話を聞き、本人のすばらしさを認めていることを伝えましょう。

認知症高齢者との接し方、トラブル別対応のポイント5つ、後半は

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