介護職新人の悩みに効くヒント。「質問上手」になる方法

使えるハウツー


介護職に就職したての新人さんが最初に困るのは、「わからないことがあったときに、誰に聞けばいいのかわからない」「指導してくれる先輩も忙しそうで聞きにくい」こと。

わからないままの疑問が積み重なり、モヤモヤと悩んでしまう人も多いようです。

そんなお悩みを解決する方法として、「質問上手」になることをおすすめします。上手に先輩から答えてもらえれば、疑問や不安を早く解決して、気持ちを切り替えるのに役立ちます。

「困ったなあ、どうしよう」を減らす方法を、今日からでも試してみませんか?

忙しい先輩にも答えてもらえる工夫~質問上手になろう

たとえば初めての入浴介助。新人スタッフが先輩の指示に従って、利用者に安全に入浴してもらうことができました。2回目も前回と同じ石鹸を使おうとしたら、それじゃない、と注意されてしまいました・・・。

先輩は、利用者のその日の皮膚の状態が前回よりも乾燥していたため、潤いをとりすぎない低刺激性の洗浄剤を使うことを判断したのです。しかし新人だとそれがわかりませんから、何かミスをしたんだろうか?前回と同じことをしたのに・・・、と不安になってしまいますね。

その場で説明してもらえるといいのですが、介護の現場は利用者のケア優先。新人が質問するタイミングを逃してしまうことも多いようです。

わからないことが増えて、それが悩みに発展してしまう前に、忙しい先輩にも答えてもらえる工夫をしてみましょう。

質問上手になる4つの方法

1.知りたいことをはっきりさせてから具体的に聞く

「○○さんの入浴介助はどうすればいいでしょうか」というぼんやりした質問ではなく、「今日は前と違う洗浄剤を使うのはなぜですか」というようにポイントを絞って質問しましょう。

どうしたらいいか、と聞かれると先輩は基本から説明しなければならないと感じ、今は忙しいから、とあとまわしにされてしまいがち。ポイントを絞ればその場で答えてもらいやすくなります。

2.現場で共通の言葉を使う

施設によって、使われている衛生用品や機器類が違いますし、その施設独特の呼び名が使われているときもあります。たとえば保湿ケア用の「乳液」は、「乳液」なのか「ボディミルク」なのか、製品名で呼んでいるのか、共通の呼び名や表現を覚えましょう。何について尋ねているか誤解がないようにするのも時間の短縮になります。

3.質問するタイミングをはかる

すぐに次の場所に移動しなければならないときなど、時間のリミットがはっきりしているときは、質問しても答えてもらえないことも。

先輩に「いつなら時間ありますか」と聞いてみる、スケジュールがだいたいわかっているなら、昼食のあとなら時間がありそう、など相手の都合を考えて、気持ちに余裕があるときに質問するようにしましょう。

4.質問を書いて伝える

それでも質問するタイミングがつかめないときには、書いて伝えることも方法の1つ。メモや付箋などに質問を書いて、「次に顔を合わせたときに教えてください、よろしくお願いします」と書き添えて。あらかじめ、質問を書いて席に置いておくことも伝えておきましょう。

自信の土台を作るには、自分で考えることも必要

新人は、わからないことがあって当たり前。でも、わからないことをそのままにしておくと、いつまでも不安な気持ちのまま仕事をすることになってしまいます。

答えがもらえれば、指示の理由がはっきりして納得できます。忘れずメモして見直せば、次回は自信をもって作業できますね。

また、自分で「なぜ?」「どうしたらいいか?」を考えることも大切です。考えるときは、利用者の「安全」「快適性」「尊厳を守る」ために、いちばんいい方法は何かを基本にしましょう。そうやって出た答えの積み重ねが、介護職としての自信の土台になっていきますし、経験を積むうちに、利用者の状態を考えあわせて判断できるようになりますよ。

いつかはあなたも誰かの先輩になる


自信をもって作業できるようになると、先輩から「できるようになったね」とほめてもらえるかも。そのときは質問に答えてくれたお礼を言いましょう。いつも感謝の気持ちを忘れずにいれば、先輩にとってあなたは「教え甲斐のある、もっと教えてあげたくなる新人」になります。

先輩とのコミュニケーションもそれまで以上にスムーズになりますし、気持ちに余裕が生まれます。利用者への目配りも落ち着いてできるようになれば、より丁寧なサービスで喜んでもらえるようになるでしょう。

疑問をそのままにしない努力は、あなたのスキルアップだけでなく、職場全体のいい雰囲気を生み出すことにもなるのです。

いつかは、あなたのあとに新人さんが入ってきます。その人もきっと、初めての現場でわからないことが多いでしょう。注意したり指示を出したりするときには、簡潔に「○○だから□□にしてね」と、その場で理由も伝えられれば、後輩たちの悩みも減るはず。

今のあなたの経験やこれから身につけるスキルを、後輩に上手に伝えてあげられる先輩になってくださいね。

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