高齢者レクで「ボッチャ」を楽しむときのルールアレンジ

使えるハウツー

ボッチャのボール
いよいよ東京オリンピック、パラリンピックが近づいてきましたね。ボッチャは、そのパラリンピックの公式種目。重度の障がいを持った人も楽しめるようにルールが作られているので、高齢者レクリエーションとしても取り入れやすいスポーツです。

ただし公式ルールそのままでは、介護レクとして取り入れにくいところもあります。そこで高齢者向けにアレンジを加え、手軽にボッチャの魅力にふれてみるのはいかがでしょうか。今回は、介護施設で参考にしていただきやすいように、具体的なルールや用具、コートの作り方等をお伝えします。

パラリンピック開催前にボッチャに親しんでおけば、競技観戦の楽しさもグンと増します。パラリンピック本番は、施設の皆さんで応援観戦会を開くのも楽しそう。ぜひチャレンジしてみてくださいね!

正式なボッチャの基本ルールとその魅力

ルール
ボッチャは、どれだけ多くのボールを的に近づけられるかを競う競技です。的になるのは「ジャックボール」という白いボール。これに近づけるように、各チーム6球の手持ちボール(赤または青)を投げていきます。ボールを両チームが投げ終わったとき、ジャックボールに一番近いボールのチームに点数が入ります。

ボッチャでは、「投げる順番」もゲームの重要な要素。まず先攻側がジャックボールを投げ、続けて自分たちのボールを投球します。次に後攻側が最初の投球をします。両チームが一投目を投げ終わったとき、ジャックボールから「より遠い位置」にボールを投げた方が、次に投球します。2投目以降も同様に、的から遠い方が先に投げていきます。

ボッチャでは、自分のボールをジャックボールや相手ボールにぶつけて位置を変えることができるので、なるべく後で投げる方が有利。たとえばエンドの終了まぎわに、マイボールをジャックボールにぶつけて動かしてしまえば、試合の流れを一気にひっくり返すこともできてしまいます。

ほかにも、自分のボールで相手チームのボールの進路を妨害したり、自分のボールを使って味方のボールを的に近づけたりと、さまざまな戦略があります。頭脳戦の要素も大きく、カーリングと似ているので「地上のカーリング」と呼ばれることもあるんですよ。

高齢者レクとして楽しむ際のルールアレンジ

高齢者レクとして楽しむ場合、場所が限られていることが多いので、コートを簡単にアレンジしましょう。正式なコートは12.5m×6mの長方形ですが、施設内で行う場合は四角でなくてOK。ビニールテープなどでジャックボールの位置を示す印をつけたら、そこから3m離れた位置と、4m離れた位置に、それぞれ線を引きましょう。

まずジャックボールはスタッフが定位置に置き、じゃんけんで先攻と後攻を決め、交互にボールを投げていきます。立って投げる人は4mの距離から、座って投げる人は3mの距離から投げてもらいましょう。遠いほど難しくなるので、初めのうちは短めの距離で、慣れてきたら距離を伸ばすなど、やりながら調整してもいいですね。

点数の計算方法も、公式ルール通りやろうとするとジャッジが大変なので、シンプルにジャックボールに近い方のチームの勝ち、としてみましょう。メジャーを用意しておくと役立ちます。ボールからの距離が同じ場合は引き分けに。どのような結果でもお互いの健闘をたたえ合い、楽しい時間にしましょう。

ボッチャボールの手作りや代用は?

「ボッチャをやってみたいけれど、道具の用意が難しくて諦めた」という方もいるかもしれません。ボッチャはセットで購入すると6万円ほどすることもあり、気軽に購入するのは難しい価格帯です。

また、ボッチャで使うボールは、テニスボールより少し大きいくらいのサイズですが、ほどほどの重さがあり、あまり弾まないことが特徴です。転がりすぎてもいけません。そのため一般的なビニールボールなどでは代用することも難しいのです。

似たようなものであれば、米粒や豆を袋に入れて丸くし、ビニールテープなどで補強して手作りすることもできますが、ボールは全部で13個必要なので、かなり手間がかかります。また、使ううちに壊れたり、個体差ができてしまうことも多く、あまりおすすめできません。

レクリエーション目的で使うのであれば、三和製作所様が製造している「ユニボッチャ ロトロ」が手頃でおすすめです。2万円以内で、審判道具やマニュアルブックまでそろうので便利です。

>sanwa ユニボッチャ ロトロを検索

また、お住まいの地域の障がい者スポーツ関連団体が、無償で用具のレンタルを行っていることもあります。お近くの団体に確認してみてくださいね。

>地域の障がい者スポーツ関連団体を探す

ボッチャの奥深さをみんなで楽しもう!

ボッチャのボール
老人ホームやデイサービスなどの介護施設では、「手軽に行いたい」「あまり費用をかけられない」という事情もあります。しかしそちらを優先するあまり、用具やルールを簡略化しすぎるのはちょっと考えもの。新聞紙を丸めるなど、あり合わせのもので間に合わせると「なんだ、結局は玉転がしか」と、利用者の方の興味を損ないかねません。

ある程度、専用の道具を用意し、難易度のあるものにチャレンジすることでこそ得られる、非日常感やワクワク感というものがあります。「さあ、ボール転がしゲームをしましょう」と言われるより「パラリンピック公式種目で試合をしましょう」と言われる方が、なんだかワクワクしませんか?

ボッチャは上から投げても下から投げても、足で蹴ってもOK。障がいの有無にかかわらず楽しめて、リハビリや手足のトレーニング効果も期待できます。さらに頭脳戦やかけひきの要素もあり、やればやるほど奥が深いことも大きな魅力。たしかに道具の準備は少しハードルが高いですが、備品としてひとつ用意しておくと、長く楽しむことができるのでおすすめですよ!

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