介護施設の高齢者レクリエーションにおすすめの手芸6選

使えるハウツー

高齢者と手芸を楽しむ女性介護スタッフ

作って楽しく、作った後も作品として楽しめる手芸は、高齢者レクリエーションでも安定した人気です。カラフルな布や糸の組み合わせを考えたり、段取りを踏みながら制作する作業は、脳のさまざまな部分を刺激します。また、細かい作業も多いので、手先の機能訓練としての効果も期待できます。

何よりもよい刺激になるのが、作品ができあがったときの達成感。男性人気はいまいちなこともありますが、針仕事や細かい作業が苦手な方は、手芸用ボンドや布用両面テープなどを使う手もあります。幅広い利用者の方に取り組んでいただける手芸レクをご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

(1)針を使わないポケットティッシュ入れ

【用意するもの】
・カットクロス(20×14cm)
・ハサミ、定規
・チャコペン(布に印を付けるペン)
・針と糸(布用両面テープでもOK)
・ポケットティッシュ

お好みのカットクロスを選んで、短い方の辺を裏側に1センチ折って縫います(布用両面テープで貼り付けてもOK)。縫った辺が布の中心でぴったり合うように、表面が内側になるようにして折り、上下を1cm内側で縫うか、布用両面テープで貼り付けます。表に返し、ポケットティッシュを入れてできあがり!

チロリアンテープやリボンを付けると、オリジナリティが出せて満足度もアップ。100円ショップの手芸コーナーをのぞくと、さまざまなデザインのものが販売されています。いくつか用意して、選ぶ楽しさを味わってもらうのも盛り上がりそうです。

ポケットティッシュのイラスト

(2)チラシとマニキュアで作るコサージュ

【用意するもの】
・きれいなチラシ
・新聞紙
・工作用ボンド
・色々な色のマニキュア(ラメ入りなど)
・大粒ビーズ
・安全ピン
・はさみ

きれいな写真のチラシを集めておき、ハサミで花の形に切ります。直径約9cm、8cm、7cmと、少しずつ大きさを変えて3枚作りましょう。形は見本を参考にしてもらい、自由に切ってもらってOK。片面全体にマニキュアを塗って、乾かします(机が汚れないよう新聞紙などを敷き、換気をよくしておきましょう)。

乾いたら、それぞれ花びらの縁を丸めてクセ付けし、丸みを出します。竹ぐしの鋭くない方などを使って中央をくぼませます。3枚をバランス良く重ねて中央をボンドで止め、大粒ビーズを接着すれば、お花のできあがり。裏側に安全ピンを付けると、世界にひとつだけのコサージュになります。

お花のイラスト

コサージュ写真

(3)手作り米ぬかせっけん

【用意するもの】
・米ぬか 200g
・水 600cc
・スコップ
・大きめの鍋
・型(牛乳パックや紙コップなどでもOK)
・重曹 20g

大きめの鍋に水を入れて沸騰させたら、重曹を入れて溶かします。そこへ米ぬかを少しずつ入れて混ぜていきます。ペースト状になったら、型に入れて乾燥させましょう。数日おいて乾燥したら、使いやすい大きさにカットして完成です。

ふつうの石けんのような泡立ちはありませんが、米ぬかのザラザラがクレンザーのような働きをするので、シンクなどに使うとピカピカに!米ぬかは高齢者にはなじみ深いものなので、作っている間に米ぬかにまつわる思い出話や、他の活用方法を教えていただくなど、会話も弾みそうなレクリエーションです。

(4)ハーバリウム

【用意するもの】
・蓋付きの空き瓶
・流動パラフィン
・ドライフラワーやプリザーブドフラワー
・割り箸
・リボン

ハーバリウムは、瓶にドライフラワーなどを入れ、保存液で満たしたもの。おしゃれなインテリアとして、最近とても人気になっています。言葉だけでは何のことか分からないこともあるので、見本として写真をお見せするようにしましょう。流動パラフィンはネット通販などで安価に手に入ります。

やり方はカンタン。好きなドライフラワーを選び、割り箸を使ってきれいな瓶に詰め、そっと流動パラフィンを流し込みます。きっちりと蓋を閉め、口にリボンや麻紐などを結んで飾ったら完成です。お散歩で公園を散策したときに、松ぼっくりや実のついた枝など、心ひかれるものを集めておくのもステキなアイデア。光の当たる窓際に置くと、とてもキレイで癒やされますよ!

(5)草木染めのオリジナルハンカチ

【用意するもの】
・コットン100%の白いハンカチ
・輪ゴム、割り箸
・タマネギの皮、ナスの皮、紫大根の皮など
・ミョウバン
・大きめの鍋
・大きめのボウル
・計量カップ
・計量スプーン

まずハンカチを数カ所輪ゴムで縛ります。ハンカチをたたみ、割り箸で挟んで輪ゴムで縛ってもOK。圧迫していたところだけ白く残りますので、どんな柄にしたいか考えながら縛りましょう。

タマネギやナス、紫大根などの皮を煮出すと、キレイな色に染まります。染めるハンカチの重さと同量の皮を鍋に入れ、ひたひたより少し多めの水を加えてぐつぐつと煮ます。20分ほど煮てしっかり色が出たら、皮を引き上げ、縛ったハンカチを投入。10分ほど煮たら、火を止めて冷ましておきます。

その間に、ボウルに色止め液を作ります。1リットルの水に、ミョウバン2gを入れて溶かします。ハンカチが冷めたら、軽く水洗いして色止め液の中へ。20分ほど放置したら、軽く水洗いして広げ、乾かしましょう。広げてみて、思った通りの柄や色が出ていたときは感動もの。色止め液のなかで色が変化する様子も、化学実験のようで面白いですよ!

(6)羊毛フェルトボールでつくるコースター

【用意するもの】
・羊毛フェルト
・食器用洗剤
・手芸ボンド(フェルト用)
・水と洗剤液を入れるカップ

羊毛フェルトで、ふわふわとしたかわいいボールを作りましょう。たくさん作ってボンドでつなぎ合わせてコースターにしたり、鍋敷きを作ることもできます。

まずは羊毛をひとつまみちぎり、手でボール状に丸めます。水200mlに食器用洗剤を1滴溶かした洗剤液に浸して軽くもみ、水気を切ったら手でコロコロして形を整えます。水の中で軽くもんで洗剤を落とし、2~3日乾かしたらボールの完成です。

ボールがたくさんできたら、フェルト用の手芸ボンドを使ってつなぎ合わせ、コースターや鍋敷きなどの作品に挑戦してみましょう。針を使わず、安全に楽しめる手芸です。

手芸が得意な方にスポットライトを

編み物を楽しむ様子

いつもゲームや体操では静かに過ごされている方が、制作ではがぜん楽しそうに作品づくりに取り組まれることがあります。そして、できあがった作品の完成度の高さに驚かされることも!

手芸や制作系のレクリエーションは、準備物をそろえたり段取りを考えたりする必要があるので、提供するスタッフ側からするとややハードルが高くなります。しかし、ご利用者の方の興味や得意なことは人それぞれ。いつもゲームや体操ばかりではなく、時々こうした手芸レクもバランスよく取り入れ、できるだけ多くの方にスポットが当たるように工夫していきましょう。

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