介護職の共感疲労の対処法は、ON/OFFの切り替えから

介護職の保健室


利用者の気持ちに寄り添う度合いが強すぎて、あなた自身の感情のバランスが崩れると「共感疲労」になってしまうことがあります。

もしも、利用者のことを考えてしまってよく眠れないことがあったり、無力感を感じたりすることがあったら、これからご紹介する対処法のなかから、ひとつでもできそうなことを試してみてください。

同じような悩みを乗り越えて、介護職を続けている先輩の経験談もご紹介します。つらい思いを抱えているのはあなただけではないことを知って、長く介護職を続けていくのに役立ててくださいね。

介護職が共感疲労になりやすい理由や症状については、「介護職の共感疲労。利用者への強すぎる思いがリスクにも」を参考にしてください。

共感疲労かな?と思ったら。対処法3つ

対処法1:職場を出たらプライベートのことだけ考える

まず「職場にいる自分」とそれ以外の自分を切り離すことから始めましょう。

自分の感情を抑えすぎ、自分自身と仕事上の役割の区別があいまいになると、私生活でさえも利用者のことを考え続けるようになってしまいます。退勤後に視野を切り替える工夫をしましょう。

オン・オフの区別をつけやすい「心の切り替えポイント」の場所を決めます。「職場を出て最初の角を曲がったところ」など、いつも必ず通るところがいいでしょう。

最初は難しいかもしれませんが、利用者のことを思い出したら頭のなかから消し、また思い出したら消し、を繰り返すと、少しずつできるようになってきます。

対処法2:相談相手を持つ

イライラしたり、悲しくなったりしたら、ひとりで考え込まずに人に話すようにします。問題の解決にはならなくても、聞いてもらうだけでずいぶん気分が晴れるものです。

家族や友人、同僚など親しい人のなかでも、あなたの話を否定せずに聞いてくれる人がいいですね。

対処法3:自分の気持ちを書き出し、それに共感する文章で応える

自信がなくなって沈みがちな気持ちを、自分でカウンセリングするような作業です。1から4までやってみて、気持ちが少し上向きになったら、5と6を試してください。

1.イライラや悩みなど、心のなかにある不快な感情を文章に書き出します。
「こんなことを思ってはいけない」ということも、正直に書きます。

たとえば利用者のなかに、あなたと相性の悪い人がいたとします。個人的な感情は抑えて接していても、心のなかに「好きじゃない」という思いがあるとしたなら、思い切って次のように書いてみます。

「あの人は好きになれない」

2.そして、思ってはいけないことだという気持ちも続けて書きます。
「あの人は好きになれない、でも、そんな風に思っちゃいけない」

3.文章の頭に「あなたは」を、おしまいに「と、思った」をつけます。
「あなたは、あの人が好きになれない、でも、そんな風に思っちゃいけないと、思った」

4.最後に、語尾を「~んだね」にします。
「あなたは、あの人が好きになれない、でも、そんな風に思っちゃいけないと、思ったんだね」

あなたの正直な気持ちを誰かが共感して、受け止めてくれる文章になりました。

何度か読み返すと、ずっと感情を抑えてきたことが苦しかったのだと気づきます。自分の感情を持つことは決して悪いことではありません。本当の気持ちと仕事上の気持ちは別のものと、分けて考えられることが大切なのです。

5.発展形として、これまでケアしてきた利用者の気持ちになって、あなたに向けて手紙を書いてみます。
「いつも笑顔でケアしてくれてありがとう、おかげでリハビリもがんばれるようになったよ」

「ありがとう」「気持ちよかった」など、利用者からの嬉しい言葉を並べて手紙にして、読み返してみます。ずっとがんばってきたことが思い出されて、自信や意欲が戻ってくるのを感じられることでしょう。

6.最後に、元気いっぱいで介護職を続けている未来のあなたから、今のあなたに向けて手紙を書いてみましょう。

「大丈夫、また楽しく働けるよ。未来の私が言うんだから間違いない」

ゆっくり読み返して「きっとそうだね」とうなずけるようになったら、心の疲れが取れてきた証拠です。つらい気持ちになったときはいつでも、何度でもやってみてくださいね。

介護職の共感疲労の対処法は、ON/OFFの切り替えから、後半は

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