介護士の腰痛、原因は?休む?労災は?疑問を全部解決!

介護職の保健室


介護の仕事は腰痛になりやすいと言われます。でも実際のところ、腰痛を感じている人の割合はどの程度なのでしょう?
介護士が腰痛を避けるには、どうしたら良いのでしょうか?
もし介護士が腰痛になってしまったら?・・・などなど、腰痛にまつわる疑問は尽きません。

このコラムでは、介護士が腰痛になりやすい原因と対処法に加え、腰痛になってしまったとき仕事を休む基準や、労災認定の疑問まで、一つずつ詳しく解説していきます。

腰痛の疑問や不安が解消されれば、利用者やご家族はもちろん、同僚スタッフや自分の家族にも、余裕をもって接することができますね。
でも何よりうれしいのは、自分自身が楽しんで仕事に取り組めるようになること!

知ると知らないとでは大きな差がつく腰痛の知識、ぜひチェックしてくださいね。

介護職の9割が腰痛の経験アリ!?

介護職152人を対象に行ったアンケート調査(※1)によると、程度の差はあれ9割もの人が腰痛を感じたことがあるという結果に。さらに、全体の26.4%の人が、腰痛で仕事に支障を感じながらも欠勤はせず、仕事をこなしていたことが明らかになりました。

腰痛を伴うことはなかった 10.60%
腰痛を伴うことがあったが、仕事に支障をきたすことはなかった 60.30%
腰痛のため仕事に支障をきたしたこともあったが、欠勤(休職)はしなかった 26.40%
腰痛のため欠勤(休職)をしたことがある 3.30%

また施設別で見ると、訪問介護やデイサービスなどの通所介護に比べ、老人ホームなどの入所系施設で、腰痛等の身体的負担を訴える人の割合が高くなっています(※2)。


※1独立行政法人 労働者健康安全機構「介護職員における腰痛の 頻度、特徴、画像診断の 研究と予防対策」より

※2公益財団法人 介護労働安定センター「平成28年度 介護労働実態調査結果」より

介護士の腰痛の原因、トップ5

腰痛の危険因子のなかで、とくに介護士によく当てはまるものを5つ挙げてみましょう。

  1. 腰のひねり動作(食事の介助など)
  2. 中腰、前かがみ姿勢(シーツ交換、おむつ交換、体位交換など)
  3. 運び動作、押し動作(移乗介助や車椅子を押す動作など)
  4. 長時間の立ち仕事(休憩時間が十分に取れないなど)
  5. 勤務体制が不規則(シフト制や夜勤など)

これらはどれも、腰痛と関連が深い危険因子として知られています。しかし、介護の仕事をする以上は、ある程度避けられないものばかり。

食事の介助をするときは、利用者の隣ではなくなるべく向かい合わせに座るようにしたり、シーツ交換やおむつ交換などの際は、ベッドの高さをできるだけ高くするなどを忘れずに。腰のひねりや、中腰姿勢、前かがみ姿勢を避けるように心がけるだけでも、体への負担が違います。

このほか作業環境として、狭くて窮屈な場所で作業していたり、足場が不安定だったりすると、腰痛になる危険性がアップします。片付けられるものは片付け、段差や障害物などがないように環境を整えることも有効です。

また、これは介護職限定というわけではありませんが、ヘビースモーカーであったり、食事が常に不規則、といったことも腰痛に影響します。
心当たりのある人は、できる範囲で生活も見直してみるといいですよ。

介護士の腰痛を防ぐ方法は?

予防法は2つのアプローチで。まず1つは、原因となっている作業を見直し、腰への負担を最小限にしていくこと。もう1つは、こまめなストレッチや体操で腰のコリをほぐし、疲労をためないことです。

1:腰への負担を最小限にする介助技術を身につける

まずは、少ない力で利用者を介助するためにボディメカニクスを活用しましょう。介助は利用者にできるだけ近づいて、てこの原理などの力学を利用して行います。

腰を痛めない介助技術については、文章やイラストだけではなかなか習得しにくいので、動画を見て勉強するのもオススメです。

>重さが消える!全介助セミナー 完全収録10 ~抱える移乗~(動画)

また、ケアの前に声かけをして本人の動きを引き出すことも、腰の負担を和らげることに役立ちます。その理由は、何も言わずにいきなり体を動かそうとすると、利用者が怖がったり無意識のうちに抵抗してしまい、それだけケアに力が必要になるから。

「今から横を向きますよ」「今から起き上がるのをお手伝いしますね」などと、これからすることを伝えておくと、本人の協力が得られ、少ない力でケアを行うことができるのです。

>上手な声かけ:今日から役立つ!介護の基本(1)

2:ストレッチを行う

先ほどの「腰痛の原因」でも出てきましたが、体が硬いと腰痛になりやすくなります。こまめにストレッチを行うことは、腰痛予防に有効です。

一番簡単なストレッチ方法は、「前屈」すること。フウ〜と息を吐きながら、気持ちいいと感じる範囲でゆっくり前屈します。

簡単で手軽にできるので、朝起きたら前屈、仕事の前後に前屈、お風呂上りに前屈と、こまめにおこなって腰のこわばりをほぐしましょう。

>介護職員が使っている 腰痛になりにくいウラ技とは?

>介護職の腰痛を予防するツボ、ラクにするツボ厳選6

介護士の腰痛、原因は?休む?労災は?疑問を全部解決!、後半は

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