介護用品を扱う専門資格「福祉用具専門相談員」の取得方法

資格・制度


福祉用具専門相談員の資格は、未経験からでも取得が可能な資格です。

「介護用品・福祉用具を扱う仕事に携わりたい」と思っても、何から始めていいものか悩んでしまいますよね。まずは無理なくスムーズに資格を取得し、希望する職種に就きたいものです。

また、既に介護の仕事に従事されている方がステップアップの一環として、福祉用具専門相談員の資格を取得したいと考えられるパターンも多いです。

今回は、福祉用具専門相談員とはどのような資格なのかを理解しながら、未経験からでも無理なく資格を取得する方法を解説していきます。

福祉用具専門相談員の資格を取得する方法

2015年の法改正前までは、初任者研修やホームヘルパーの資格を保有していれば、福祉用具専門相談員として認められていたのですが、改正以降は介護福祉士などの国家資格を持つ人のみしか認められなくなってしまいました。

介護福祉士、社会福祉士、保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士の資格を持たない方は、介護の実務経験に関係なくスクーリングに通う必要があります

これから福祉用具専門相談員の資格を取得していきたいと考えている方は、まずは最寄りのスクールを探す必要があります。

そのスクールに通い、50時間のカリキュラムの受講と、筆記試験をクリアすれば、福祉用具専門相談員の資格を取得することが可能です。

福祉用具専門相談員の資格の取得にかかる期間は、約1週間から3ヵ月

先述しましたが、福祉用具専門相談員の資格を取得するためには、50時間の講義と、筆記試験をクリアする必要があります。

現在は仕事に就いていない方など、1日をフルに使える環境の場合であれば、概ね7~8日のコースに集中的に通うのが一般的ですが、仕事をこなしながらの通学であれば時間はなかなか取りにくいですよね。

場所によっては、福祉用具専門相談員の資格を取得するための、複数のコースを開講している教室もありますので、仕事をしながら福祉用具専門相談員の資格を取得する場合は、週末のみのコースや週1回のコースを探されることをオススメします。

働きながら週1回~2回の講義を受ける場合、福祉用具専門相談員の資格を取得するために必要な期間は、約3ヵ月です。

この方法で、介護施設で勤務しながら資格を取得する介護士さんも大勢いらっしゃいます。

介護士が福祉用具専門相談員の資格を取得する2つのメリット

福祉用具専門相談員の資格があれば、福祉用具専門相談員として働けるようになるというのは大きなメリットですが、それ以外でも、介護の現場において福祉用具専門相談員の資格が役立つ場面が多々あります。

  • 介護現場にある福祉用具の扱い方が分かるようになる
  • 介護用具を正しく使えることにより、ケアレスミスや身体の負担を減らすことができる

介護現場にある福祉用具の扱い方が分かるようになる


介護用品・福祉用具に関する正しい知識は、現場での事故予防にも繋がりますので、介護士としての価値が大きく高まります

例えば、介護現場で勤務していると、普段あまり目にすることの無い福祉用具を見ることがあります。

普段から福祉用具として用いられている車いすについても、自走式や介助式、ストレッチャーに近いほど形を変更できるものもあります。

近年では利用者さんのADL(日常生活動作)に合わせて車いすを調整できるタイプのものも増えてきました。

そして、入所型の施設などでは比較的同じタイプの車いすが多いですが、有料老人ホームなどの個人でレンタルしている用具が多い施設では、様々なタイプの車いすやベッドが取り入れられており、介護する側にも知識や技術が求められてきています。

介護職員初任者研修などでも、ある程度福祉用具の扱い方に関する学習は行いますが、福祉用具専門相談員ほど専門的な学習内容ではありませんので、介護職員が福祉用具専門員の資格を保有していると非常に重宝されます。

利用者さんの家族にも時折、車いすなどの使い方を質問されることもあるでしょうが、その質問に的確にお答えすることができるようになることも、福祉用具専門相談員の資格の強みです。

福祉用具を正しく使えることにより、ケアレスミスや身体の負担を減らすことができる

介護用具は、利用者さんにも、職員にも身体の負担を減らすことを目的に作られています。

福祉用具専門相談員の知識があれば、無駄な動きや負担を減らすことができ、介護現場でも大いに活用することができるでしょう。

介護現場では、普段から様々な介護技術が用いられています。

しかし、時には「時間がかかるから」「面倒だから」といって、福祉用具をうまく活用せずに介助をおこなう職員を見かけることがあります。

ボディメカニクスによる介護技術ももちろん大切ですが、必要以上にそればかり使ってしまうと、自分の身体の負担も並ではありません。

例えば、ベッドから車椅子への移乗ひとつにしても、「時間がないから」という理由で、フットレストやアームレストを調整せずにそのまま移乗してしまい、利用者さんに傷を負わせてしまうなどのケアレスミスが起きてしまいます。

福祉用具専門相談員の資格の取得で得た知識をもとに、施設内の福祉用具を正しく扱う事で、ケアレスミスを未然に防ぐこと、介助の負担を軽減すること、介助にかかる時間を軽減することができるのです。

福祉用具専門相談員の資格の取得で、介護に対する新たな価値観を手に入れよう

2015年の法改正により、福祉用具専門相談員の資格は新たなニーズを生み出しました。(介護現場だけではなく、介護用具を扱う会社へのニーズもあります。)

その理由として、それまで兼務が可能となっていたホームヘルパーや初任者研修の資格が兼務できなくなったことにあります。

福祉用具の取り扱いに関しては、介護福祉士の専門性と同等なくらいに、今までよりも高い専門性を求められるようになったということになります。

介護する者としての視点だけではなく、道具を扱う第三者の視点も持ち合わせて、介護現場の実情を観察することにより、よりよい介護を行うための新しい価値観を手に入れることが、今後の介護・福祉分野には必要だと思います。

福祉用具専門相談員の資格は、今とても期待の高まっている資格ですので、ぜひ取得してみてはいかがでしょうか。

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