ケアマネジャーの受験資格、免除される経験や改正内容

資格・スキル

ケアマネジャーの受験資格が改正される背景

車椅子に乗った高齢者と介護士
ケアマネジャーの受験資格の改正が行われた背景には、今後ますます大きくなる介護ニーズへの対応に、ケアマネジャーのさらなる活躍が期待されていることがあります。

2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、介護や医療を必要とする人がさらに増えることが予想されます。しかし入所型の介護施設は数に限界があるため、施設でのケアだけでは間に合わなくなることも。また医療の面でも、病院やベッド数をつぎつぎと増やしていくわけにもいきません。

その対策として期待されているのが、高齢者の在宅ケアを中心にした「地域包括ケアシステム」。高齢者に住み慣れた自宅で自分らしい暮らしを送ってもらいながら、地域で介護・医療のさまざまなサービスを提供し、高齢者の健康と生活をサポートしていくことが目的です。

地域包括ケアシステムの実現には、介護と医療のサービスの密な連携が欠かせません。例えば退院後、一人暮らしの自宅に帰る高齢者にとって、どうやって生活していくかは切実な問題。

これまでは入所型の介護施設を利用すれば、施設が提供するさまざまなサービスによって、1つの場所で介護も、生活支援も、医療もケアできました。

しかし2025年に向けて、国が進めていこうとしている地域包括ケアシステムでは、いくつもの機関や施設からそれぞれのサービスを受けることになります。

そこで今まで以上に重要になるのが、利用者と介護・医療のサービス提供者の橋渡しとなって、最適なサービスが受けられるようにコーディネートするケアマネジャー。

各サービスの垣根をこえて動けるケアマネジャーは、地域包括ケアシステムの中心となる働きを期待されています。

今回の受験資格の改正も、より多くの分野にまたがる専門的な知識と、豊富な経験をもつケアマネジャーを育て、これからどんどん活躍してもらいたいという期待がもとになっているのです。

ケアマネジャー試験、これまでの傾向

ケアマネジャー試験の出題形式について、参考として2017年度に行われた内容をご紹介します。

マークシートで五肢複択方式(※2)となっており、介護支援分野から25問、保健医療福祉サービス分野から35問の計60問が出題されます。

  • 介護支援分野:介護保険制度の概要、制度、仕組みなど
  • 保健医療福祉サービス分野:医療知識、高齢者支援展開論、ご高齢者の疾患、介護技術、保健医療サービス各論、相談援助、福祉サービス各論など

(※2)5つの選択肢があり、その中から「正しいもの」「誤ったもの」など、設問で指定した条件のものを複数選ぶ形式のこと。例:「後期高齢者医療制度について正しいものはどれか。3つ選べ」

1問1点で満点は60点。例年、各分野で7割の点数がとれれば合格ラインといわれていますが、決まった合格基準点があるわけではありません。合格ラインは年によって変動すると考えておきましょう。

法改正などについて変更のあった年は、その分野に関する内容が出題されやすい傾向にあります。2018年4月に介護保険制度が改正されましたので、改正された理由や状況、改正後の変更点などはしっかりチェックを。

ケアマネジャー受験資格改正は、高い期待の表れ

高齢者の手をたずさえる介護士
介護業界には多くの資格がありますが、そのなかでも専門職であるケアマネジャーは介護のキャリアにおいてひとつのゴールともいえる資格。

活躍の場は居宅介護支援事務所、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など幅広く、一般的な介護職員に比べて給与も多め。ケアマネジャーの国家資格化の構想があることからもわかるように、ケアマネジャーの将来性と周囲からの期待は、いっそう大きくなっています。

介護を受ける人やその家族の悩みや心配を受け止め、良きパートナーとして頼りにされるケアマネジャー。大変ですがそれだけやりがいを感じられる仕事です。

ケアマネジャーの仕事への誇りとやる気を胸に、合格を目指して試験にチャレンジしていきましょう!

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