喀痰吸引等研修で、医療ケアできる介護職にスキルアップ

資格・スキル

第3号研修の内容は

次に、特定の利用者だけに行為が行える第3号研修の研修内容についてご説明します。

第3号研修の基本研修

基本研修は、講義とシミュレーション演習を合計9時間、およそ2日程度で行います。

第3号研修の実地研修

基本研修の筆記試験に合格したら、実地研修を受講します。施設や利用者の居宅などで、対象者に必要な吸引や経管栄養の行為だけを、指導看護師に教わりながら実習します。

指導看護師が、「手順どおりに実施できる」と評価すると合格です。また、達成できるまで繰り返し実地研修を行いますので、落ち着いて取り組めば修了できます。

<喀痰吸引等研修 第3号研修のカリキュラム>

第3号研修の受講料の目安

第3号研修の受講料は、介護資格スクールでは5万円台が主流です。

喀痰吸引等研修の修了が認定されるとできること


研修が修了したら、都道府県に認定証を申請します。これは第1号、第2号、第3号に共通です。

認定後には、医師や看護師と連携しながら、次のようなケアが行えるようになります。

1.痰の吸引

自力ですべての鼻水・唾液を排泄できない場合に、口や鼻、気管カニューレに吸引カテーテルやチューブを挿入し、吸引器で吸引していきます。

吸引するときには、カテーテルの刺激や吸引時の圧力によって、利用者は苦痛や不快さを感じてしまいます。ですから、苦痛な時間が長くならないように、効率的に吸引を終わらせるスキルと配慮が必要です。

2.経管栄養

経管栄養とは、食べ物を噛んで飲み込む嚥下(えんげ)機能が低下した人や、病気の影響で自分の口から食事を取れなくなった人に、胃や腸に直接栄養剤を送る方法です。

胃ろう、腸ろうによる経管栄養は、胃や腸につながったチューブが体外に出ていますので、その先端に注入用バッグをつなぎ、栄養剤を少量ずつ胃や腸に送ります。

経鼻経管栄養は、鼻の穴から食道や胃にチューブを通し、体外にあるチューブ先端に注入用バッグをつなぎ、栄養剤を少量ずつ送ります。チューブを体内に残す方法と、注入のたびにチューブを出し入れする方法があります。

今まさに必要とされているから、収入面でも有利

勤務先で、痰の吸引や経管栄養を必要とする利用者にケアができない「もどかしさ」を感じたことがある方には、この研修の受講を強くお勧めします。

研修修了が認定されれば、施設で働いている場合だけでなく訪問介護でも、喀痰吸引や経管栄養を必要とされる利用者を担当できるようになり、活躍の場が広がります。

さらに収入面でもメリットが。それぞれの基本月給に特別資格手当てとしてプラスされることもあり、金額は5,000~10,000円前後である場合が多いようです。アルバイトやパートタイムであっても、時給アップにつながります。

介護関係の求人情報のなかにも、「仕事をしながら喀痰吸引の研修を受講できます」とアピールしている事業所が数多くあります。今まさに、現場で必要とされていることを物語っていますね。

提供できるサービスの幅が広がり、さらに必要とされる人材に


医療従事者以外では、介護士や介護職員だけに新たに認められたこれらの医療行為。その理由の根底には、介護スタッフと利用者との間に築かれる信頼関係があります。日頃から交流している介護職にだからこそ、利用者は安心して処置を任せることができるのです。

これまで制限されていた医療行為の垣根を超え、利用者に必要なサービスができるようになる喀痰吸引等研修は、介護士や介護職員にとってスキルアップの大きなチャンス。

この研修を修了することで、利用者やご家族などには感謝され、周囲からは必要な人材として頼りにされることでしょう。将来を見据えて、この研修の受講をあなたのキャリアプランに加えてみてはいかがでしょうか。

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