介護の転職で収入アップ。資格手当と役職手当に注目

介護の仕事


介護職は、高齢者についての専門知識、体力、心くばりなど、それぞれの面での高いスキルがなければできない仕事です。なのに、収入は決して高くありません。「このまま続けていていいんだろうか・・・」と迷ったことのある人も多いことでしょう。

とくに「新しい家族が増える」「結婚したい人がいる」、そんな人生の大きな転機に差しかかったとき、より悩みは大きくなります。でも、収入アップの具体的なビジョンが見えていれば、自信をもって将来の夢を大切な人と語り合えるはず。

それには介護福祉士の資格取得が最初の一歩。さらに、あなたの能力や適性を活かした転職で、着実に収入アップにつなげる2つのモデルコースをご紹介します。

あなたのがんばりに見合った収入を得て、経済的にも精神的にも豊かな人生への一歩を踏み出しましょう。

資格手当と役職手当に注目する

給与の内訳は基本給+手当

今よりも時給や給与額が少し上の求人情報を目にして、転職しようかな、という気持ちになったら、動き出す前に「年収で考えたらアップ額はいくら?」をざっと計算してみましょう。

もし時給が50円上がったとすると、1日8時間、月に20日間、年間240日働いたとして、アップ分は1日あたり400円。月に8,000円、年間で96,000円です。冷静に考えると、思ったほど上がっていない気がしませんか?

ですから、年収をより大きく増やすには、「手当」に注目するのがポイント。

給与の内訳は、大まかにいうと「基本給」+「手当」です。基本給は、月給でも時給でも1年ごとに少しずつしか増えません。

一方、手当は資格や役職に応じて一定額が支給されます。手当には「夜勤手当」「家族手当」「住宅手当」などがありますが、なかでも収入アップのポイントになるのが「資格手当」と「役職手当」。この2つの金額が大きければ年収にグッと差が出ます。

資格手当で年収110万円アップも

まず、「資格手当」があると年収がどれだけ違ってくるのかを見てみましょう(表1)。

注目したいのは資格手当があった場合のプラスの差額です。「介護福祉士」の資格があればプラス約60万円、「介護支援員(ケアマネージャー)」の資格があればプラス約110万円となります。今よりも年に60~100万円以上も収入が増えれば、マイホームや教育資金にもなりますね。

表1 介護職平均年収と資格手当の有無による差額

資格の種類 平均年収額(円) 無資格との差額(円)
無資格 3,126,720
介護職員初任者研修 3,378,600 251,880
実務者研修 3,476,400 349,680
介護福祉士 3,727,440 600,720
介護支援員 4,215,360 1,088,640

収入アップにつながる転職をするには、時給が50円高いところよりも、資格をとりやすく、手当が支給されるところを選ぶほうが、大きなアップ額を期待できます。転職先の施設に資格取得の支援制度があるかどうかや資格手当の金額に注目して、求人情報をチェックしてみましょう。

介護福祉士の資格試験は、実務経験3年以上で「実務者研修」を修了していれば受験できます。

>実務者研修についてはこちらをご参考に

>介護福祉士についてはこちらをご参考に

(※厚生労働省「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果 第44表」より作成)

介護福祉士の資格取得後もさらに収入アップ

資格取得後の2つのモデルコース

介護福祉士の資格取得後の収入アップには、大きく分けて2つのコースがあります。

ひとつは資格を活かして多くの職場で経験を積みながら、資格を増やしていくコース、もうひとつはリーダーとしての能力を活かしてマネジメント力を磨き、管理する役職につくコースです。

現場コース~資格手当で収入アップ

現場コースは「利用者の笑顔がいちばんのやりがい!」という、現場で利用者とじかにかかわっていたい人に向くコースです。

このコースで成功をおさめるためのカギは、介護福祉士資格を取得した後の転職を、いかに戦略的に行うか。転職先で身につけたスキルを、収入アップにしっかりと結びつけることを意識していきましょう。

未経験の種類の施設に転職するなら、そこでの経験を活かして資格をとることを目標にします。たとえば、特別養護老人ホームで働きながら「社会福祉主事任用資格」という公的な資格をとると、「生活相談員」として勤務する可能性がひらけます。

先に紹介した厚生労働省の調査でも、介護福祉士の平均給与額297,450円に対して、生活相談員の場合は323,690円で、月に26,240円、年収にすると約31万円のアップになります。

また民間資格ではありますが、デイサービスで「レクリエーション介護士」、グループホームで「認知症ケア専門士」などの資格を取得すると、その職務に真剣に取り組んでスキルを身につけた証明になり、次に転職するときに、即戦力として活躍できることをアピールできます。

よい職場に恵まれたら長く勤務して、スタッフをまとめるリーダーやユニット長などを担当することも収入アップへの道です。資格手当に加えて、職能手当や役職手当もプラスされます。

>社会福祉主事任用資格についてはこちらをご参考に

>レクリエーション介護士についてはこちらをご参考に

>認知症ケア専門士についてはこちらをご参考に

管理職コース~役職手当で収入アップ

リーダーシップをとれる、仕組みやルールを考えられる、書類仕事、備品の管理や配置などの事務職に近い仕事も得意・・・そんな人におすすめなのが管理職コースです。

介護施設では、マネジメント力のある人材が求められています。マネジメント力とは、監督やコーチができること。施設全体をチームとして考え、働きやすい職場環境を作る、スタッフの能力をアップさせる、安全や衛生を管理するなど、業務がスムーズに流れるための仕事をします。

また高いコミュニケーション能力も求められますが、これらのスキルを備えた人材は多くありません。必要とされる人材になることで、収入アップを目指すコースです。

管理職を目指すなら、ケアマネジャー資格を取得するのもおすすめ。いろいろな立場の人の要望を調整する能力や、介護保険制度などの専門知識が身に付きます。介護福祉士として5年以上働くと、ケアマネジャーの試験を受けることができます。

管理者、管理職の募集は、サービス提供責任者や施設長などさまざま。一般的に介護福祉士としての実務経験が5年以上あれば応募でき、職務手当、管理手当などの名称で役職に対する手当が支給されます。

また、管理者候補やリーダー候補として転職し、その職場で管理職へステップアップすることもできます。転職先を探すときは、管理職へのスキルアップ研修が受けられる教育制度が充実している施設に照準を定めましょう。

>ケアマネジャーについてはこちらをご参考に

介護の転職で収入アップ。資格手当と役職手当に注目、後半は

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