「介護力」とは。正しい評価が在宅介護のカギになる

介護の仕事

中年女性と高齢女性が触れ合う様子
「介護力」とは、家庭や地域が介護を必要とする人に対して、適切な介護を提供できる能力のこと。家庭の場合なら、介護をする家族の人数や年齢、健康状態や経済状況などを総合して評価します。地域の場合は、提供できる福祉サービスの数などで示されます。

またケアマネジャーがアセスメント(援助が必要な人の生活状況や問題点を把握すること)を行なう際に記入するアセスメントシートでは、厚生労働省が「課題分析標準項目」として指定する23項目のうちのひとつとなっています。

ではさっそく、介護力の内容やその評価のポイントについてくわしく見ていきましょう。

介護力とは

Q&A
家庭や地域が要介護者に対して、適切な介護を提供できる能力のことを「介護力」といいます。家庭の介護力の場合は、主に以下のような要素を総合して評価します。

【介護を主に行うキーパーソンについて】

  • 健康状態は良好(病気がちや高齢ではない)
  • 介護に専念する時間的余裕がある(子育てや仕事はしていない)
  • 介護意欲がある
  • 要介護者との関係が良好
  • 介護を代わってくれる家族や親戚がいる

【要介護者について】

  • 介助なしで食事ができる
  • 介助なしで排便ができる
  • 介助なしで衣類の着脱ができる
  • 介助なしで家の中を移動できる
  • 介助なしで入浴できる
  • 認知症はないか、あっても症状が軽い
  • 医療処置がない(経管栄養や尿道カテーテルなど)
  • 本人に意欲がある

【住環境、経済状況について】

  • 自宅である
  • 要介護者のための部屋がある
  • バリアフリーや手すりなど必要な住環境が整っている
  • 公的年金や生活保護以外の収入がある

これらの項目を、イエスを1点、ノーを0点として点数化すると、介護力を数字で大まかに把握できます。たとえば一人暮らしで介護を引き受けてくれる人がいない、認知症があるなどの場合、家庭の介護力は低くなりますし、同居家族や近所に介護を担える家族がいて、介護意欲もあるなどの場合、介護力は高くなります。

逆に、介護力が低くなるほど在宅介護は難しくなり、老人ホームなどの入居型施設への入居といった対応がとられます。低いのに対策を取らないと、虐待につながることもあるので注意が必要です。

聞き取った内容は介護施設や訪問介護、訪問看護といった介護福祉サービスについて、どれをどのくらい受けるかといったケアプランに反映します。

家族に家族関係や収入のことなどを尋ねると、「なぜこんなことを聞いてくるの?」と不審がられることもあります。でも家庭の介護力はケアプランを立てるのには欠かせない要素。しっかり説明し、家族の協力を得て正しく評価することが大切です。

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